About

サイバー&リアルICT学際融合研究センター
Interdisciplinary ICT Research Center for Cyber and Real Spaces

我々が想像している未来社会のイメージ

概要

未来の遠隔コミュニケーションでは、人同士が、サイバー/バーチャル空間をうまく活用しながら、自らがいるリアル/フィジカル空間のモノや情報も使いつつ、豊かなコミュニケーションができることが期待されています。


そういった豊かなコミュニケーションを実現するための鍵は、我々の日常の対人コミュニケーションで重要な役割を担っている「非言語情報」の機微を適切に伝送することができる「非言語情報通信」を実現することです。そのためには、心理学や脳科学を基礎とした人間科学の研究やXRコミュニケーション技術の研究に加えて、AI、通信・ネットワークやセキュリティの基盤・応用研究を包括的に推し進める必要があります。「言語情報」のAIが異なる言語を越えるツールとして世界中の多くの人々の役に立ちつつあることを参考に、我々は「非言語情報」のAIをうまく作ることによって、障がい、文化、ジェンダー等のダイバーシティに寄りそうアクセシブルでインクルーシブな社会の実現への貢献を夢見ています。

そこで、東北大学電気通信研究所では、これまで所内で研究開発を推進してきたICTの要素技術を戦略的に発展させる事に加えて、学内外・国内外の幅広い知見を結集する学際融合による「非言語情報通信」の研究開発を加速的に進め、成果の確実な社会実装を図るため、サイバー&リアルICT学際融合研究センターを、2023年4月に新設して研究開発に取り組み始めました。なお、本センターの新設は、文部科学省より、文理横断による総合知の創出・活用を推進するための教育研究組織改革であると評価され、教員人件費等の財政支援を受けています。

組織

“組織図”

サイバー&リアルICT学際融合研究センターの組織。約20人の専任と兼任の教員が、電気通信研究所と学内の複数の部局から6つの研究グループと1つの室に集まり、国内外の研究機関や企業などとの共同研究も実施しながら、非言語情報による豊かな遠隔コミュニケーションの実現を目指します。